個人ツール群をCloudflareの開発プラットフォームに式年遷宮したメモ
November 15, 2023
はじめに
- 自分用のツールのいくつかをCloudflareに式年遷宮したのでそのメモです。
- 特にServerlessDays Tokyo 2023のハンズオンで教えてもらったCloudflare開発プラットフォームを駆使して、なるべく無料で組む直すようにしています。
これまでの式年遷宮について
- 個人のツールやWebサイトなど、いわゆる"式年遷宮"といった形で機能自体は大きく変えずに技術スタックを作り替えるといったことを繰り返してきました。
- 特にWebベースの個人で使っている自作ツール(精算アプリ、個人ブログ、メモ共有アプリ)等は、Herokuを中心に使っていたものの2022年ごろには課金体系が変わり個人利用しづらくなっていたため、色々と迷走していました(特にRDBなど)。多分ざっくりこんな構成遍歴だったかと思います。
- 2019年前後: Scala(Play Framework) on Heroku + PostgreSQL(Heroku) / Hugo on Github Pages
- 2020年前後: React + Go(Gin) on Heroku + PostgreSQL(Heroku) / Gatsby.js on Netlify
- 2022年前後: Next.js on Vercel + Spabase + MongoDB Atlas / Gatsby.js on Netlify
- 2023年(New): Remix on Cloudflare Workers + Cloudflare D1 / R2
Cloudflare開発プラットフォームへの式年遷宮と所管
- きっかけは久しぶりのオンサイトイベントServerlessDays Tokyo 2023のハンズオン枠で、Cloudflare Workers & Honoのワークショップを実施していただき、特にエッジで動くRDBというCloudflare D1のアーキテクチャが新鮮で色々とCloudflare開発プラットフォーム遊んでいました。
- 触る中でCloudflare Workersなど開発者体験がかなり良く感じ、前述のツール群のいくつかをRemix on Cloudflare Workers + Cloudflare D1 / R2に式年遷宮してみました。
- ただ当時Cloudflare D1はベータ扱いで無料だったのですが、こちらは課金されるので無料構成で組もうという場合には注意が必要です。(リレーショナルなDBを個人利用でライトに無料で使いたい場合は、他社製品のSupabaseなどの選択肢もありますがかなり選択肢が絞られるイメージです。)
- 使いやすさとしては、サービスラインナップやサービスの設定自体が良い意味でシンプルかつWranglerのCLIベースでの開発が直感的で入門しやすかったです。ただCloudflareのR2を使いかけた以下の記事でも記載しているのですが、シンプルな分細かい権限設定が出来なかったり、個別に作り込みが必要みたいなものはあるイメージでした。(この辺はどうしても開発しやすさとのトレードオフになるのかなとも思っているので単純なデメリットというわけではないです。)
さいごに
- 個人利用の安いマネージドなRDBのサービスがもっと欲しいです。